海外暮らしが長くなってきたニホンジンの思うこと

台湾に10年以上住んで、生活でふと感じたこと、語学学習者に接していて気づいたこと、などなど綴っています。

足つぼの痛さは『痛tòng』じゃなくて『酸suān』

台湾に来て足つぼマッサージに行かれる方は相当多いですよね。
中国語を習い始めて、少しずつ台湾で自分で中国語を喋ろうと、足つぼのお店で喋ってみたことのあるあなた。

ぐいっと押されて、
アイタタタタタタ〜〜〜!!!
痛!痛!(tòng!)

って言いましたよね?
それが、違うんですよ。

筋肉などを刺激されて、痛かったり、
運動した翌日筋肉痛で足が痛い、
あと、肩が凝ってピキピキ肩こりが痛い。

これ全部、中国語では“痛tòng”ではなくて、“酸suān”と表します。

私は長年台湾に住んで、痛い時に使う”酸suān”の感覚がずっとわかりませんでした。
”酸suān”って、酸っぱいって意味でしょ?食べ物を食べて、これ酸っぱい!っていう時の。
もちろんそれもそうです。
でも、こういう、”痛tòng”で表される、いわゆる怪我をした痛み、頭痛、腹痛、すねをぶつけた痛み、などと、酸suānの痛みは、違うのです。

日本だけにこういう言葉がないのかと調べてみましたが、英語でもありました。
sore(炎症や切ったりしてヒリヒリ痛む)というのが、この中国語の酸suānに当たる痛みを表す表現のようです。
英語には他に痛みを表すpain(一時的な痛み)やache(長くズキズキ続く痛み)もあり、状況によって使う単語が違いますね。

マッサージが強すぎて痛い、というのと、頭を急に叩かれて痛い、というのは正直どちらも超痛いですので、どうしてこの場合使い分けるのか私は正直わかりません!
つい“痛tòng”と叫びそうになりますが、こういう場合は“酸suān”なのですね〜

*おまけ* 中国語で痛みを表すバリエーション

台湾で急に病院に行くことになったら、先生にどこがどういう風に痛むのか、説明しなければいけませんね。
私も先日、急患で運ばれて症状を伝える場面がありました。
痛み方がちゃんと伝わらないと、その後どういう検査をしていくかも変わってしまいますから結構重要です。
いろんな痛さの表現も見てみましょう。

絞られるような痛み 
絞痛(jiǎo tòng)

針で刺されたような痛み
刺痛(cì tòng)

ズキズキ痛い(痛みが波のように繰り返す感じ)
一陣一陣得痛(yī zhèn yī zhèn de tòng)


#中国語
#台湾生活