海外暮らしが長くなってきたニホンジンの思うこと

台湾に10年以上住んで、生活でふと感じたこと、語学学習者に接していて気づいたこと、などなど綴っています。

青に翻った高雄。冷凍ニンニクと選挙、なんの関係が?

11/24は台湾の統一地方選挙でした。

今回一番熱い選挙区となったのは私のいるここ高雄。

台湾南部の高雄は民進党政権が20年続き、民進党の牙城と言われていますが、今回はツルツル頭の国民党候補が高雄を台湾一の金持ちにする!と叫び続け、投票日直前になり形勢逆転し、その勢いは止まりませんでした。

 

選挙はいつもは10分ほどでさっと行ってさっと帰れるものの、今回はうちの旦那の本籍地の投票場では3時間待ちで、選挙権のない私も一緒に並ぶ羽目になりました.....

 

投票前には

お腹いっぱいにしておかなければヤバい

飲み物を買っておかなければヤバい

携帯の充電を満タンにしておかなければヤバい

という前代未聞の投票日となりました。

立ちっぱなしのうちにディズニーランドのアトラクションかと感覚が麻痺してくる始末.....

 

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今回はこんなに行列になったため、投票が終わっていないのにも関わらず開票時間になって開票を始めるなど、選挙委員会のやり方はめちゃくちゃ。

候補者からは違反だとして選挙無効を訴えられるなど、なんだか台湾ってやっぱり...色々ありえないことがたくさん。

 

というわけで、やっと中国語の話題になりますが、

今回高雄の候補の投票前演説で応援する民衆が毎日のように叫んでいたこの言葉。

 

翻轉高雄!翻轉高雄!

我要翻轉!我要翻轉!

 


中国語「翻轉」を覚えよう

 動画を見ていただいたらわかるんですが、

司会者というかウグイス嬢というか、がワンダーウーマンのコスプレをしていたり、

候補者の後ろには「賣菜郎CEO」(八百屋のCEO、もともと農協の社長だったため)という肩書きがあったり、

ふざけているのかなんなのか、とにかく市民の心を掴むのに品があるとかないとか関係なくなんでもやるのが台湾人。

そして実際、そういう人が当選するのが台湾。

今回の台湾の選挙では、どちらの党の味方というよりは、とにかく現状を変えたい、どうにかしてほしい、という反現状派の高雄市民の気持ちが爆発した選挙となったように思います。

ちなみに,

動画の最後の方に出てくる”凍蒜“ 

面白い言葉です。そのまま読むと冷凍ニンニク.....?

 

これ当選(當選)の台湾語の当て字です。(wiki引用)

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こういうところが可愛い台湾人。